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zoom RSS 映画 「パンドラの匣」

<<   作成日時 : 2009/09/30 01:50   >>

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映画 「パンドラの匣」

今年生誕100年となる太宰治の同名小説を、
『パビリオン山椒魚』の冨永昌敬が映画化。

終戦後、結核療養のために山里の療養所に入った少年の青春模様を描く。

主人公の少年・ひばりを演じるのは
『フレフレ少女』などで期待を集める染谷将太。

ひばりが思いを寄せる看護婦長を芥川賞受賞作家の川上未映子、
物語の鍵を握るひばりの年上の友人を窪塚洋介が演じる。

太宰作品には珍しい、ユーモラスでポジティブな世界観が味わえる。
                         シネマトゥデイ
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風変わりでユニークな作品でした。

今年は太宰生誕100年だそうで、映画も続々と公開される模様です。

太宰といえばご多分に漏れず、私も中高生の頃にハマったものでした。
背表紙の黒い新潮文庫で、手に入るものは全部読んだように記憶します。

その後、徐々に彼の人となりを知るにつけて、
その熱はスーッと冷めていったものでした。

この”パンドラの匣”もその頃に
読んだ筈なのですが、全く覚えていません。

でも、太宰はその圧倒的な文章の上手さ、読み易さで、
私を本好き、小説好きにしてくれた存在として忘れられません。


さて、映画です。

一言でいえば、摩訶不思議な映画でした。

といって難解な映画、不条理な映画では全く無く、
終戦直後の結核のサナトリウムを舞台にした恋物語なのでした。

それも実に可笑しく、笑いの絶えない映画でした。

当時の結核といえば、死と隣り合わせの病気であったにも拘らず、
その療養所の患者たちには、妙なフッ切れた明るさを感じるのです。

すべてを捨てて覚悟を決めた虚無感からくる
生活感や現実感の無さがそう感じさせるのでしょう。

サナトリウムは一種のユートピアで、主人公の年齢であれば
看護婦さんたちは気になる異性として見ることになるでしょう。

センスの良さと新しい感覚を覚えた映画でした。

特に台詞回しの面白さは秀逸で洗練されていました。

看護婦と患者の間で交わされる、キメの挨拶の言葉が楽しくて、
ついつい笑わされてしまいます。

私のご贔屓の女優さん、仲里依紗ちゃんが可愛かったです。

喜怒哀楽の感情をくるくる変わる表情でキュートに演じて、
ひょこひょこと歩く童女の幼さと、女の気まぐれさやズルさを
併せ持った小悪魔的な魅力的な女の子を見せてくれました。

対照的にクールでミステリアスな女性を演じていたのは、
「乳と卵」の芥川賞作家・川上未映子さんでした。

彼女の歌は聴いたことがありましたが、演技は初めて。
実に多才な女性です。


小品ながら味わい深い作品でした。
















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タイトル (本文) ブログ名/日時
『パンドラの匣』(2009)/日本
監督・脚本・編集:冨永昌敬原作:太宰治出演:染谷将太、川上未映子、仲里依紗、窪塚洋介、ふかわりょう鑑賞劇場 : テアトル新宿公式サイトはこちら。<Story>日本が戦争に負けた年、「新しい男」に生まれ変わる決意をした利助(染谷将太)だったが、血を吐いて... ...続きを見る
NiceOne!!
2009/11/12 21:46

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