映画 「誰も知らない」

映画 「誰も知らない」 を観る。

主演の柳楽優弥が、カンヌで最優秀男優賞を史上最年少で
受賞したことで、一躍話題となった映画だ。

キネマ旬報の批評家の選ぶベスト1と同時に、読者の選ぶベスト1を
同時に受賞した。(2004年度) これはスゴイ。やたらと評判がいいのだ。

えらく重い映画だった。観終わってぐったりして、幾日かあとを引いた。
あたかもドキュメンタリーのごとく、カメラは子どもらの生活に溶け込んで
自然な演技(とても演技には見えない)で、生き生きとその生活を映し出す。
聞けば撮影時、子どもたちに台本は渡されず、監督のその場の指示で演技をさせたという。
この4人の存在感が白眉で、淡々としたドラマに惹きつけられるのだ。

母親が家を去っても、子どもたちは逞しく、知恵を出し
助け合って生きていくが、生活は徐々に破綻し始める。

桜の季節に子どもたちが公園で楽しそうに遊ぶシーン
帰らない母を迎えに行く長男と次女、そのきゅっきゅっと鳴るサンダルの音
子どもたちと交流を持つ、疎外され苛めにあう女子高生の清楚な美しさ
等々、印象的な場面が多い。が、話が進むにつれ、観ているのが辛い。
なにやら真綿で首を絞められるがごとく、じわじわと兄弟らの崩壊、破滅を予感させる。

エンディングの受け止め方は、人それぞれであろう。
監督は子どもたちの未来を、観客の判断に委ねる。
なんともいえない重苦しさが残るのは、このためだろう。

無責任な母親を演じてハマリ役であったYOU。
この映画が海外で公開されたとき、エンドロールで配役に
Mother : YOU  と出て、観客がどよめいたという話があったそうな。

 

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この記事へのコメント

distan
2005年04月28日 02:16
TB&コメント、ありがとうございました。

>この映画が海外で公開されたとき、エンドロールで配役にMother :YOU  と出て、観客がどよめいた

これ、知りませんでした(笑)。そりゃ、ざわめきますよね。

この記事へのトラックバック

  • 誰も知らない

    Excerpt: 柳楽優弥は、確かに圧倒的な存在感。まあカンヌで、ああなっても不思議はないと思いました。柳楽クンだけではありません。子供たちは、どの子も、みんな素晴らしかったです。「演技」をしているのではなくて、画.. Weblog: distan日誌 racked: 2005-04-28 00:44
  • 誰も知らない。

    Excerpt: 『誰も知らない』柳楽くん。これ面白い映画です、すごく胸に響く物語です。…というのは確かですが、俺は映画を見ている間中、思考はストーリの方には向いていなかった。思考と視線の先は    ずっと柳楽くん。っ.. Weblog: JUNK JEROH JET racked: 2005-05-14 23:13