映画 「星になった少年」

映画 「星になった少年」 の試写を観ました。

ゾウ使いの少年とゾウのお話。

前作 「誰も知らない」 でカンヌの最優秀男優賞受賞の、柳楽優弥クンがゾウ使いを演じる。
受賞後の初主演作ということで、当然彼の演技に注目が集まるところです。

果たして、彼の演技は前作同様、うまいのかヘタなのかよく判りませんでした。
いや、年相応で未熟な演技といっていいのでしょう。ただし、彼の存在感は今作でも圧倒的でした。

彼はTVドラマ等で多く見られるような、顔の表情で感情を表現したり、ストーリーを説明したりをしません。
しかし、堂々と確信に満ちた表情で、そこに居ました。強力な視線で、我々を見据えていました。
それは、回りを固めるプロのベテランの俳優さんたちのなかで、より際立っていました。

映画を観終わったあとは、またしても彼の終始冷めていて、どこか寂しげな表情が
強烈に印象に残ることとなります。

映画はラブシーンも暴力シーンも登場しない、ちょっと前なら文部省特選!ていうような内容で
子ども連れの家族が観るのに最適な楽しい場面のとても多い作品でした。

判りやすく丁寧で、じっくりと手を抜かずに、撮られているなあと感じる映画でした。

途中、ゾウの出演するドラマの俳優役で、武田鉄矢が出てきますが、確か20年ほど前の
「子象物語」っていう映画で、この芝居をしていたのが彼でした。楽しいギャグでした。

とても気に入ったシーンがありました。
浜辺でゾウのランディが横座り(!?)をしているところに、柳楽クンがソファーにでも座るかのように
ランディにもたれて安心しきったように目を閉じている場面。
あっという間でしたが、とてもいいシーンでした。

ラストは「星になった少年」のタイトル通り、あまりに唐突に悲しい結末を迎えます。
実話の原作をとても忠実に描いていて、回りの女性客には、泣いている人も
かなりいましたので、これで良いのかもしれませんが、あえて別の展開や
原作は原作として、思い切ってハッピーエンドの映画にしたとしても
成立したのではないかな と思います。



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この記事へのコメント

桂木ユミ
2005年06月26日 15:50
こんにちは。
当サイトへのコメントをありがとうございました。
私はMr.Gさんのレビューを読んで、初めて武田鉄矢出演の理由に気付きました。
気付かせて下さって感謝しています。
映画のチラシが見つかりましたので、TBさせて頂きます。

この記事へのトラックバック

  • 残された家族の生き方を考えた◆『星になった少年』

    Excerpt: 6月19日(日)試写会(TOHOシネマズ木曽川)にて どれくらい前のことだったかよく覚えていないが、「日本人で初めてタイに渡って象使いの勉強をし、象の楽園を作ることを夢見て亡くなっていった青年」.. Weblog: 桂木ユミの「日々の記録とコラムみたいなもの」 racked: 2005-06-26 12:18
  • 映画チラシコレクション8◆子象のランディ

    Excerpt: 映画『星になった少年』のモデルになった子象のランディが、実際に出演した映画です。 『星になった少年』の、哲夢さんが育てたランディを映画出演させるシーンで、ランディに絡む飼育係の役を武田鉄矢さんが.. Weblog: 桂木ユミの「日々の記録とコラムみたいなもの」 racked: 2005-06-26 15:51
  • #27:星になった少年(試写)

    Excerpt: KAZZのこの映画の評価   昨日、試写で見た”星になった少年”、最高でした泣けます 泣きまくりましたエンドロールが、霞んで出演者の名前が見えませんでした エンドロールが流れ終わって.. Weblog: (売れないシナリオライター)KAZZの呟き! racked: 2005-07-22 16:54
  • 「星になった少年」をみて

    Excerpt: 私は、安易に人がどんどん死んでいったり、アクションしか見せ場がない、ストーリーより特撮重視、動物の可愛さ売りにした映画は基本的にあまり好きではありません。 Weblog: いろいろ感想文 racked: 2005-07-26 23:59