映画 「HINOKIO」

映画 「HINOKIO」

この映画にはビックリしました。
とても良く出来た、楽しく夢のある作品でした。

お子様向けの映画でしょ、なんて軽く考えてはいけません。
子供だまし っていう言葉がありますが、子供たちを満足させるのは
もしかしたら、大人より難しいかもしれませんよ。

引きこもりの少年が、技術者の父親から与えられたロボットを操縦し、久し振りに学校に通い出す。
この設定、わくわくしませんか? 不登校でなくても、毎朝起きて学校や会社に向かうとき
誰か自分の代わりをしてくれるヤツがいてくれたらなあ、なんて誰でも思いましたよね。

将来はこの映画のように、みんな自分は家にいながら、分身のロボットが学校行ったり、
職場で働いたりする時代が来るのでしょうか。

そんなことを思うほど、このロボット ”HINOKIO” は良く出来ていました。
その動きは滑らかで、我々の身近な学校の教室や街なかや埠頭、遊園地で
違和感なく他の少年たちとやり取りをし、そのしぐさは、しだいに愛くるしいなとさえ思えます。
日本のVFX技術って、相当なレベルにあるのですね。

この作品、出てくる大人たちは、若干陳腐に思えますが、子供たちは皆生き生きと描かれていて
悪ガキ3人組がHINOKIOに仕掛ける手荒いイタズラ (落とし穴にハメたり、水鉄砲で攻撃したり) は
いかにもやりそう で我々大人はあんなこと出来ませんが、ハラハラしつつ
実はとても興味深く、どうなるんだろうと見入ってしまいます。

映画はロボットを通じて、人と人との心のつながりを描くラブ・ストーリーになっています。
主人公たちは小学生の設定ですが、俳優さんたちの実年齢はもう少し上のようで、無理なく観れます。
特に、ジュン役の多部未華子は可愛くて、この映画の大きな魅力のひとつになりました。
次の作品が楽しみな女優さんです。

この映画のもうひとつの軸となる ”ゲームと現実がリンクする” というプロットが受け入れられると
この作品は大変楽しめるものとなり、ディティールの稚拙に思えるところ、無理を感じるところが
あまり気にならなくなります。
子どもたちに是非観てほしい映画ですが、こんな楽しい映画は子どもだけのものにしてはいけません。

エンディングもよく練られた脚本で、うまくまとめてくれました。
秋山監督のこの作品の原案は、20年も前の学生時代からのものということだそう、道理で。

ラスト近くのなかなか感動的な場面で、私のようなオジさんには懐かしい
ビー・ジーズの”ラブ・サムバディ”が、流れてうれしくなりました。
オリジナルではなく、DAKOTA STAR という人のカバーだそうですが。




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  • いつの時代も変わらない子供たちの友情◆『HINOKIO』

    Excerpt: 7月11日(月)TOHOシネマズ木曽川にて ロボットを自由自在に操ることは、昔からほとんどの子供の夢だった。 私より前の時代に育った人たちの間で流行ったものの話はよく分からないが、私は子供の頃.. Weblog: 桂木ユミの「日々の記録とコラムみたいなもの」 racked: 2005-07-23 13:37