映画 「僕が9歳だったころ」

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映画 「僕が9歳だったころ」 の試写を一ツ橋ホールにて。

韓国映画にまたしてもヤラレました。
子供の出てくる映画は苦手のものが多いのですが
この映画の子供たちの演技は、実に自然で生き生きとしていました。とても良かったです。

9歳の少年少女たちの世界は、大人と変わらず見栄や嫉妬に
やせ我慢や権力争いの毎日で、それに異性への興味も芽生えたり
なかなか大変なのでした。

自分がこの主人公たちの年の頃のことを想い起こしたりして
これに似たようなことあったよなあ とかふと懐かしい気持ちになります。

確かに私もいつの頃までか、この映画のような二人がけの机を使っていました。
そして隣の女の子とケンカしたときは、映画のように真ん中のこの線からでるなってやっていました。
でも小学校の高学年のときは、もう今のとあまり変わらないようなデコラ張りの一人ずつの机でした。
あの木の机、とても懐かしかったです。

映画の舞台は70年代のちょっと田舎の韓国でしたが、街並みや教室のたたずまい
子供たちの服装、表情などは日本によく似て、すぐに感情移入してしまいます。
この辺はお隣の韓国と欧米の映画との違うところです。

映画の主人公ヨミンは親思いの心やさしい少年で、ケンカも強いちょっと出来すぎの男の子。
ソウルからの転校生ウリムは、プライドの高い大人びた美少女。

ウリムの自分本位のしたたかなお嬢様ぶりは見事で、男の子はみんな振り回されてしまいます。
9歳の世界も大人の世界もこのあたりは全く変わりません。女は怖いのです。
でも彼女が”ダイアナ”を英語で歌って踊るシーンはとても可愛いかったです。

もうひとりの女の子、クムボク。彼女が圧倒的に良いのです。
美少女ウリムに比べると、器量は大分落ちますがその愛嬌のあること。
ウリムに気を惹かれるヨミンを横目で睨むクムボクの表情は絶品でした。
彼女の登場する場面は、すべてが楽しくて可笑しくてつい微笑んでしまいます。

彼女もヨミンに好意を持っているのですが、それがもとでついにウリムと衝突するところや
その後にヨミンが声をかけるのは、自分でなくウリムの方だったりするところ、
彼女の想いが痛いほどストレートに私たちに伝わって、思わず不覚にも涙しそうになりました。

ぜひ彼女を観るために映画館に足を運んでください。


この作品にはいまだ上下水道もなく、くず鉄屋を営む傷痍軍人なども登場して
今より相当に貧しかったあの時代が描かれています。
貧しかったからこそ家族や隣人たちとの関係は、いまよりずっと濃密なものであったことでしょう。

この映画を観て少年少女時代の自分に戻ってみてください。


実はこの映画、とても長い時間をかけて全編釜山の方言で撮られているそうです。
日本人の私たちには、そこのところを楽しめないのがちょっと悔しいです。







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