映画 「ファイヤーウォール」
映画 「ファイヤーウォール」 の試写を神奈川県民ホールにて。
この映画観てまず思いました。
ハリソン・フォードも年取ったなあと。
当たり前なのですが、インディ・ジョーンズなんかの
元気一杯の頃の彼では、もうありません。
1942年生まれだそうですので、60をとうに過ぎているのです。
というのも、この映画の彼の役柄は銀行の
セキュリティ・システムの専門家というものでした。
この設定にちょっと無理があるなあと思ってしまいました。
最先端で柔軟な頭脳を必要とするので
当然、若くなくては似合わない役だという気がします。
彼の家族を人質に取った銀行強盗の一味と彼との
息詰まる戦いというストーリーの作品でしたが
最先端のハイテク犯罪の攻防が見られるかと思った割りには、凡庸な印象でした。
犯人のリーダー役のポール・ベタニーは、実にいい味を出していて
彼の描いた犯罪のシナリオは、なかなかに上手い出来にもかかわらず
取り立てて目新しさも感じられず、なるようになってしまう作品でした。
アメリカの映画において家族愛というものは、何にも変えがたいものであるようで
言い換えると家族を守るためなら、どんなことでも許されるものなのでしょうか。
「フライトプラン」のジョディ・フォスターは、その最たるものでしょうが
この映画でもハリソン・フォード、見境なく相当ムチャしまくります。
ヒーローやヒロイン像というのは、どんどん変わっていくものなのでしょう。
映画の中では、実に簡単に大金が奪われたり、戻されたりしていました。
そしてそれは、ネットに繋がったパソコンの画面の中で行われます。
ひと昔前の銀行強盗につきものの、ジュラルミンのケースやら
首尾よくアジトに戻った犯人が、札束を空中にぶちまけるなんてシーンは出てきません。
ちょっと淋しい気もします。
ネット・バンキングというものは、大変便利で私も頻繁に利用しています。
確かに口座番号とパスワードさえ判れば、誰でも引き落としが可能なリスクはあるものの
近い将来に、現物の貨幣など普段持ち歩くことのない社会になるのは、間違いないことでしょう。
全国のセキュリティー・システムのエンジニアの方々、頑張ってください。
この記事へのコメント
>言い換えると家族を守るためなら、どんなことでも許されるものなのでしょうか。
コレは僕も思った、家族のためなら会社の金横領されてもエエの?家族のためなら、人殺しもOKなん?って思った。家族を人質にとられてるとはいえ、犯罪者だと思うんですけどねぇ・・・・
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