映画 「クライング・フィスト 」

画像


映画 「クライング・フィスト 」 の試写を九段会館にて。

チェ・ミンシクとリュ・スンボムの二人が戦うボクシングの映画でした。

名優チェ・ミンシク演じるカン・テシクは、かつてアジア大会の銀メダル獲得の
実力者ながら、その後事業に失敗し借金を抱え、妻からも離婚を迫られる
中年の飲んだくれダメ・ボクサー。

一方のリュ・スンボム演じるユ・サンファンは、ケンカ、窃盗の常習犯。
収容された少年院でボクシングに出会います。

中年ボクサーが家族との絆の再生を賭けて再起するお話しは
去年の「シンデレラ・マン」などでもお馴染みのシチュエーションでした。

かたや、手のつけられなかった不良が、少年院でボクシングといえば
「あしたのジョー」の例を出すまでもなく、ハングリー・スポーツ、ボクシングの定番でした。

この作品の目新しさは、そんな二人を交互に全く平等に描いているところ。

スポーツなどの競技を描くには、観客を主人公に感情移入させるべく
対戦相手を強く、そして憎たらしく描くのが、常套な手段であることはいうまでもないところ。

この作品はどちらか一方に片寄ることなく、二人の生活、家族を丁寧に描きます。
このあたりが巧みで、二人を取り巻く登場人物も、実に存在感のある人物たちでした。

やがてこの二人は新人王戦にて、決勝を争うことになります。

ここに至っても、観客はどちらを応援していいものか、決めることは出来ません。
なぜなら、二人のそれぞれの事情、背負っているものが判っているからです。

いよいよ決勝戦のゴングがなります。
観客である私たちは、もうただハラハラドキドキして試合を見つめるしかありません。

こういう映画でした。
試合のシーンは、素晴らしい出来であったと思います。

試合の結果はもちろん、ここで記す事はしません。

2時間の映画でしたが、一気に見せてくれました。
ですが、こういった描き方をしたのであれば、最後はもう一段高い次元に
連れていって欲しかったという気になったのは、欲張り過ぎでしょうか。





ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • 『クライング・フィスト』@殴られ屋の生き様とは

    Excerpt: 隣席総勢大泣きの映画館は久しぶりに経験しました。なんでこんなにウルウルくるんだろう。人生は最高のドラマだから? 『クライング・フィスト』公式サイト クライング・フィスト� Weblog: 今日、僕が学んだこと。~一歩ずつ愚直に前進、プチファイ・ライフ~ racked: 2006-04-04 17:12
  • 「クライング・フィスト」この男たちのドラマに泣け!最高

    Excerpt: 「クライング・フィスト」★★★★★満点 チェ・ミンシク、リュ・スンボム主演 リュ・スンワン監督、2005年韓国 昨年5月にソウルで見た熱い映画を 今度はちゃんと字幕で見た。 この映画.. Weblog: soramove racked: 2006-05-29 18:35