映画 「ニュー・ワールド 」

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映画 「ニュー・ワールド 」 のブロガー試写を草月ホールにて。

日頃から自分の観た映画のことを、好き勝手にレビューしていますが
今日の試写は、会場に来た方全員がブログを書いているということでした。

それにしても、随分とたくさんの人が集まったなと思いました。
きっと私のブログにトラック・バックしていただいた方もいるんだろうなと 思うと
ちょっと不思議な気もしてきます。

ゲストの辺見えみりさんの楽しい話も聞けました。

さて、上映開始です。
ゆったりとした立ち上がりと、もともと歴史的な史実を描いたモノが
ちょっと苦手なので、出だしはなかなか乗れません。

イギリスからの開拓者と、先住のネイティブ・アメリカンとの争いの描写にも
あまり惹きつけられるものがありませんでした。

しかし、クオリアンカ・キルヒャー演じるポカホンテスが登場し
彼女の恋物語が描かれ始めると、俄然映画が面白くなってきました。

それにしても、彼女の存在感はどうでしょう!。
いわゆるアイドルのような可愛らしさではなく、野性的で意思的な表情が
なんとも魅力的で、あの時代の女性の、ポカホンテスそのもののように見えました。

彼女の美しさは外見だけでなく、そのあまりに真剣でストレートな生き方に惹かれます。
勇敢な開拓者ジョン・スミスに心を奪われた彼女には、地位や身分も
故郷や親族らですら、二の次になるのです。

後半、傷心の彼女を暖かい愛情で包んだ男ジョン・ロルフとの平穏な日々。
空っぽになってしまった彼女の心が、少しずつ少しずつ癒される様が、丁寧に描かれます。

テレンス・マリック監督の映像の素晴らしさは、ちょっと例を見ないほどで
俳優さんが扮装をして、ロケをしているということを忘れさせるほど、自然で美しく
特にこのあたりの描写は、見事に思えました。

さて、ポカホンテスにも子どもが出来、観客の誰しもが幸せになって良かったねと
平和な気分でいるときに、ジョン・スミスが現れます。

さあ、クライマックスです。
果たして彼女はどういう選択をし、どう行動するのでしょうか。
このあたりは観客すべてが先の読めない展開に、画面の彼女に見入っているようでした。

いつのまにかじわじわと引き込まれる面白い作品でした。

この映画のポカホンテスほどドラマチックな経験は、現代の私たちにはありえないことでしょうが
ぐっと卑近なところまで落とし込めば、結構似たようなことはあるのではないでしょうか。

この映画の魅力は、ポカホンテスの純粋さと強さにあるのでしょう。
彼女には、私たちのような妥協も打算も世間体もありません。安穏な生活も
もちろん富や名誉や名声も、そのへんの石ころていどのものなのでしょう。

でも、この映画の彼女に惹かれるのは、私たちにも少しはそういう生き方に憧れる
ピュアな面が残っているからでしょうか。

ラスト近く、彼女が自分の子どもと植え込みの影でかくれんぼをします。
すごく暗示的なシーンで、私は胸がざわついて、とても不安を覚えました。
小心者の私には、とても彼女のような生き方は出来ないようです。

彼女は ”愛される”ことより、”愛する”ことを選んだのだと思います。




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この記事へのコメント

sakura
2006年05月06日 21:58
こんばんは。見てきました。ポカホンタスの彼女、素敵でしたね。バットマンだったベールも、アレキサンダーのファレルもよかった。結論、ポカホンタスは、最後までキャプテンスミスを愛していたんだ…夫のところへもどっても、あの大自然の中で素敵にはぐくんだ愛とスミスが去った理由もなんだか、忘れられないものであって。とにかく映像が美しく、筋わからなくてもいいや!とさえ思えました。
Mr.G
2006年05月09日 23:20
sakuraさん、お久しぶりです。GWはどうでしたか?>ポカホンタスの彼女、素敵でしたね。ホントそうでしたね。正に、彼女のポカホンタスあっての映画だったように思いました。映像の綺麗さも評判通りでした。

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  • 【映画レビュー】ニュー・ワールド

    Excerpt: 2005年/アメリカ 監督: テレンス・マリック 製作: サラ・グリーン 製作総指揮: トビー・エメリッヒ トリッシュ・ホフマン ビル・メカニック ロルフ・ミット.. Weblog: Hisa-Bo's Walk racked: 2007-02-21 21:40