映画 「トンマッコルへようこそ」

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映画 「トンマッコルへようこそ」 を観ました。

ユートピアを思わせる山の村、トンマッコルにて偶然居合わせた
敵対する3組の兵士たちの物語。

この設定は今年初めの 「ククーシュカ ラップランドの妖精 」という
作品に似ています。こちらは一組の兵士と村の女ひとりという人数
であったのに対し、「トンマッコル~」では6人の兵士と多くの村人たちとなり
大所帯になった分、見所が増え大変面白い作品になっていました。
言葉が通じないトンチンカンな楽しさはなくなりましたが、同一民族が戦う
悲しさがありました。

トンマッコルという”子供のように純粋な村”を象徴するかのような存在の
村の少女ヨイルを演じたカン・ヘジョンに眼が離せません。

若干、知的障害を持つ彼女の無垢な心、好奇心、
クルクル変わる表情の豊かさ、カン・ヘジョンの演技はお見事でした。

私たちの社会のような誹謗や中傷など、皆無なこの村では
ヨイルは生き生きとして生活し、知的な障害など
彼女の個性でしかないようです。

彼女は自分に銃を向けられても、キョトンとして銃口に指を入れ
微笑む始末。手榴弾のピンのリングが欲しくて抜いてしまったり。

村人は誰も人を傷つける武器など知らず、見たこともないようでした。
そんな村ですから、戦場の最前線から来た兵士たちとの温度差は
珍妙なやり取りを生み、観客の私たちを笑わせてくれます。

素朴な村人たちとの交流のなかで、しだいに兵士たちも
互いを憎しみ合うことがバカバカしく思うようになります。

でもこの映画は、やはり戦争映画です。
笑えるシーンも多いなか、突如戦闘下に引き戻される場面では
そのギャップには戸惑いを覚えるほどでした。

この感覚こそ、この映画の製作者の狙いであったのかも知れません。
この作品の評価を分けるとしても、このあたりでしょうか。

後半の、ヨイルのあるシーンには胸を打たれました。

本国韓国では、国民の6人に1人が観たという大ヒットを記録したそうです。
ぜひお確かめください。


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この記事へのコメント

mirimiricutch.com
2006年09月10日 21:13
はじめまして。私もこの映画、試写会で観て、とても感動しました。

>笑えるシーンも多いなか、突如戦闘下に引き戻される場面では
>そのギャップには戸惑いを覚えるほどでした。
>この感覚こそ、この映画の製作者の狙いであったのかも知れません。
>この作品の評価を分けるとしても、このあたりでしょうか。

この感想すごく共感しました。
単なるファンタジー映画だと思って行くと
痛い目にあうような気がしますよね。
私も感想をアップしたので、TBさせていただきますね。
kimion20002000
2007年03月11日 09:32
TBありがとう。
ヨイルには、もっとも聖性が付与されていますね。トンマッコルの純粋性を象徴させるものとしてありましたし、彼女が死んだとき、トンマッコルのファンタジーは本当は終わりを告げたのかもしれません。

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