映画 「パプリカ」
映画 「パプリカ」 を観ました。
アニメの作品だけは苦手だった私に、ジャパン・アニメの凄さを教えてくれたのは
宮崎駿監督の一連の作品からでした。
一番好きなのはやはり「となりのトトロ」で、あの田舎の風景がたまりません。
まさに日本の古き良き、美しい田舎のたたずまいと少女の想いが素敵でした。
それからはポツポツとアニメも見るようになり、最近ではあの「時をかける少女」
なんかはとても出来が良く、お気に入りの映画の一本になりました。
「パプリカ」 の今敏監督は、その一連の作品でとても高い評価を受けている
方らしいですが、私は今作が初めてでした。
感想を一言でいうと、さすが世界に誇る日本のアニメ、凄い人がいるものです。
ファンタジックで想像力に溢れる、アニメという世界ならではの圧倒される映像を
見せてくれました。
ストーリーは筒井康隆氏の原作ということで、いかにも彼らしい斬新でユニークな
発想と展開で、非常にスリリングでもあり楽しめるものでありました。
ただしかしこの作品は、何よりビジュアルが素晴らしい。
夢をテーマにしている映画なので、虚構と現実の世界が入り混じり
時として展開を見失いそうになったりもするのですが、あえていうならば
観客にとっては、画面の中の世界において虚構と現実が交錯しても
構わないのです。
この映画は、ボーッとして頭を空にして見るのが正しいような気がします。
冒頭の数分から、目くるめくような世界が広がり、その高揚感がたまりません。
バタ臭い人物の表情から、日本的、東洋的な人形、その他
スペクタクルな映像が見られる、パレードのシーンは圧巻でした。
その他映画ファンにはウレシイ、過去の名作のオマージュが
随所に見られたのも楽しい限りでした。
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