映画 「バッテリー」

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映画 「バッテリー」 を観ました。

野球に青春を捧げる少年たちを主人公に、その家族、兄弟、
クラスメイトとのきずなをみずみずしいタッチで映し出す、
大ベストセラーのあさのあつこの同名原作の映画化作品です。

岡山が舞台ということでしたが、その美しい田舎の風景がいいのです。
河がよく、山の緑がキレイななかで、ゆったりとしたテンポで進む物語は
20年も30年も前の映画を観ているかのようでした。

登場する素朴な感じの少年たちが、生き生きとしてとても良かったです。

お寺の息子役の少年の顔つきが、いかにも一昔前の典型的な日本の少年
といった風情で、いい味を出していました。

なんといっても抜群だったのが、キャッチャー役を演じた山田健太クン。
キャッチャーというキャラがピッタリで、なにより彼の人懐っこい笑顔が素晴らしい。

野球をするシーンも自然で、みんななかなかの動きを見せてくれました。

主人公の弟クンも健気さが良く出ていてお見事でした。
ですが肝心の主人公の少年に、あまり惹かれないのです。

確かに彼は、病弱な弟を想って人と打ち解けない、という難しい役どころで
感情移入しがたい人物を演じてはいるのですが、最後までそのままで
終わってしまったように感じてしまいました。

青春映画ならば不可欠のヒロインも、ちょっと食い足りません。
主人公への電話のシーンはとても良くて、恋物語にまで展開させて
話を重くする必要はありませんが、もう少し描きこんで欲しかったです。

映画全体のトーンは、爽やかで心地よいものではありました。

病弱の弟が病院のベッドで、兄や野球への想いを語るシーンは
一番の泣かせどころであった筈でした。
でも彼の言葉は、小学生が発するものには聞こえませんでした。

こういうほんのちょっとしたところから、映画への想いは醒めてしまうようです。
そうするといろいろとアラばかりが、見えてしまうようになるのです。

主人公たちが対決する相手となる、強豪の中学生二人も
見た目はともかく、主人公たちに都合のいい存在にしか見えません。

最後の試合のシーン。

父親が言っていたように、野球はチームワークが何よりのはず。
バッテリー間はともかく、我が道をいくだけで打ち解けようとしなかった
主人公を、他のナインはとても受け入れがたいはずでした。

普通であれば理由はどうあれ、試合に遅れてくるような選手を
そのまま試合に出すことなど、絶対にないでしょう。
かつての若大将映画のようなテイストの作品ならばいざ知らず。

更にいえば、投球練習もせずに肩を作らず、
いきなりの全力投球はありえません。

そんなことは百も承知で、映画の流れを止めないために・・というのも
分かりますが、映画のついていいウソ、悪いウソで言えばこれはダメでしょう。
そういうのに寛容だと自負する私でも、ここは気になってしまったところでした。

キャッチャーが捕れないほどの球、というのが重要な伏線となっていましたが
変化球をサインなしで、とかフォーク・ボールとかでもなく、直球だけで・・とも
考えてしまいました。

男目線でしか、こんな風には見ないのでしょうが・・・。


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