映画 「俺は、君のためにこそ死ににいく」

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映画 「俺は、君のためにこそ死ににいく」 を観ました。

第二次大戦末期、特攻隊基地のあった鹿児島県で隊員たちと
交流を持った女性の体験をドラマ化した感動巨編ということでした。

製作総指揮、脚本が石原慎太郎氏ということがいやでも話題となる映画です。

まずこの「俺は、君のためにこそ死ににいく」というタイトルが気になります。
センスが云々ということよりも、なんともいえない違和感を私は覚えます。

なにはともあれ、戦争や特攻隊をどう捉えた映画であるのか
大変興味を持ってスクリーンに向かいました。

映画の多くの部分は、若くして死地へ向かおうとする特攻隊員と
彼らから母のように慕われた鳥濱トメという女性の別れを描いたものでした。

出撃前の隊員たちの測り知れない苦悩を、富屋食堂を切り盛りする鳥濱トメは
複雑な思いを胸に秘めながら母親代わりとして慈愛の心で彼らを見守るのです。

この実在の鳥濱トメさんを演じた岸恵子さんは、さすがの存在感で
彼女から見た特攻隊員たちの姿が、切なくも新鮮に映りました。

確かに心ならずも大事に思う人や国を守るため敵艦へと向かった
若者たちや、そんな過酷な時代を生きた人々のことを忘れては
ならないのはいうまでもないことです。

ですがこの映画はそんな別れの悲しいセンチメンタリズムは感じるものの
それだけに終始してしまっていたように思えます。

それでは何十年も前に観た映画の数々とあまり変わりのないものに
なってしまうのです。2007年に公開する映画であれば、今日的な視点からの、
戦争に対する反省や総括、諸々があってしかるべきだと思うのです。

戦争に対する考え方は人それぞれでしょうが、石原慎太郎氏のそれが
どういったものであるかは伝わってきませんでした。
ですので戦争を美化しているなどとは感じませんでしたが、
特攻命令を下した軍の上層部の描き方などに新味がありません。

特攻隊員の中では、特攻に疑問を感じ始めた筒井道隆演じる隊員が
興味深かったのですが、彼の苦悩は掘り下げられることなく
少々食い足りない想いが残るものでした。

特攻隊という存在を初めて知るような若い人たちには
この映画はどう映るのでしょうか。

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この記事へのコメント

sakura
2007年04月21日 21:12
この間予告を見ました。でている人はみたい気がしますが、やはりこの題名に抵抗があります。たぶん見ずに、ここで読んで終わるかなあ~と思います。
Mr.G
2007年04月22日 11:10
まあ、それもありですかねえ。
必見!として人に勧めたい映画ではないような気もします。

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