映画 「歌謡曲だよ、人生は」

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映画 「歌謡曲だよ、人生は」 を観ました。

昭和を代表する歌謡曲をモチーフに、11人の個性豊かな監督たちが
大胆な発想で撮りあげた短編オムニバス映画です。

まずはモチーフとなった楽曲の数々が懐かしくも、不思議なことに
実に新鮮に聴こえてくるのでした。

どの曲も私の世代には感涙モノの名曲ばかり。”僕は泣いちっち”の守屋浩と
”東京ラプソディ”だけはさらに上の世代の楽曲でしたが、どれも耳慣れた曲であって
思えば当時TVの歌謡番組はたくさんあって、毎日見ていたこちらの頭が柔らかかったのか
今の曲より断然判りやすいメロディーは、その歌詞もスラスラと出てくるほどでした。

今では聴く機会の少なくなったこれらの楽曲が聴けて、とても楽しかったです。
まずはこんな企画の映画の実現がウレシイ限りです。

映画の出来とするとオムニバス映画にはつきものの玉石混交といった感じ。
製作のアルタミラピクチャーズゆかりの監督・助監督さんをはじめ、
編集や照明でお馴染みの方の名前も監督としてクレジットされていました。

本編の予告編を見ているような気がしたもの、少々食い足りずカラオケビデオに
毛が生えた程度の印象のものもあったように思いました。が、総じてテンポ良く
130分飽きずに楽しむことが出来ました。
これはその曲自体の魅力というのも大きかったように感じます。

磯村一路、三原光尋、矢口史靖といった方たちの作品はやはり
安定して見ていられる佳品に思いました。

矢口史靖監督の第九話「逢いたくて逢いたくて」は妻夫木聡、伊藤歩、ベンガルさんら、
豪華なキャストが出演したハートフルな一品で、次回作を早く見たい監督のお一人です。

私のお気に入りは、第八話の「乙女のワルツ」。
マモル・マヌーやエディ藩、鈴木ヒロミツ(合掌!)といった人たちの出てきた
かつての横浜、GSっぽい雰囲気の漂うちょっと異質なイメージの映像に
伊藤咲子の「乙女のワルツ」がかぶさるという、一風変わった掟破りの一品でした。

ネタバレになりますが、冒頭喫茶店に現れるカップルは、高橋真唯となんと山下敦弘監督。
この二人がこれから観に行こうとして話した映画のタイトルが「三丁目のリンダ」!
この八話の監督は宮島竜治氏。そう、宮島氏は「ALWAYS 三丁目の夕日」、
「リンダ リンダ リンダ」の編集マンですね。

珍品といえるのが、蛭子能収監督の第七話「いとしのマックス」。
これはもうエビスさんの不条理ギャグマンガのまんまの出来の一品。
彼のマンガを面白いと思う方だけはツボの作品でしょう。ちなみに私はダメでした。

エンディング前のトリを飾った、第十話「みんな夢の中」。
照明技師の長田達也氏の監督作品。(監督のときはおさだたつやと表記するらしい)
これが年配の実力派の俳優さんをズラリと揃えて、小学校の同窓会を描いた
忘れがたいファンタジーで、特に照明の美しさがさすがと思わせる佳品に
仕上がっていました。

全般に言えるのは、やはり楽曲そのものの持つ力の大きなこと。
キャストもスタッフも大変豪華で贅沢な、私にはとても楽しい作品でした。
曲を知らない若い方にはどうなのでしょうか。逆にスゴク新鮮に聴けるといいのですが。



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この記事へのコメント

sakura
2007年04月29日 01:25
見そびれちゃったので、珍しく借りたDVDで「フラガール」見ています。友人も大絶賛でしたが、なんだかすごくいいです。Dr.コトーに看護師ででてた蒼井優がいいですよー。(ブログ探したんですけど)
Mr.G
2007年04月29日 03:57
フラガールのレビューは去年の8月のところですね。
でもどこにコメントされてもかまいませんよ。

さすがに去年の賞を総ナメの映画でしたねえ。蒼井優ちゃんのダンス、見事でした。あの姿勢の良さ、スゴイ女優さんです。
彼女のバレエが見られる「花とアリス」はご覧になったでしょうか?
sakura
2007年04月29日 11:16
ダンスをすこーしかじってる者としても、松雪さんと蒼井さんのソロのダンスは圧巻でした。練習したんだろうなあと、苦労が偲ばれます。「花とアリス」は借りてみなくちゃですよね。
スピッツハンバーグ
2007年05月19日 08:30
新宿で園まりの実演ショー付き1800円で鑑賞してきましたが、どうも歌のイメージにそぐわない汚らしい画面ばかりで愕然としました。脚本と監督の芸術性がどうもおかしいです。うんこするシーンなど見たくないし、やくざがサウナで「女のみち」を歌う面白さがどこにあるのでしょう。血だらけになる暴力シーンからこれらの歌謡曲が作られたのでしょうかね。監督、脚本家の発想力の貧困さにあきれる作品でした。
Mr.G
2007年05月19日 13:55
スピッツハンバーグさんのご意見、頷けるところがありました。
そういう雑多で猥雑でいかがわしさもあるのが、歌謡曲というものだという気もします。私はその辺を含めて、懐かしい唄がたくさん聴けて、それなりに楽しい映画だったと思います。

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  • 歌謡曲だよ、人生は

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    Excerpt: 人生それぞれ、思い入れのひとつやふたつ、恋のみっつやよっつ、喜怒哀楽を積み重ねた歴史があるでしょう・・人々の暖かさとノスタルジーに浸るもいい・・・ 時代は少々遡りすぎ.. Weblog: 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~ racked: 2007-06-09 14:11