映画 「西の魔女が死んだ」

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映画 「西の魔女が死んだ」 を観ました。

梨木香歩のロングセラー小説を映画化した、祖母と孫の
ひと夏の暮らしを描いたファンタジー。

西の魔女ことイギリス人のおばあちゃんを大女優シャーリー・マクレーンの
娘のサチ・パーカーが演じ、ともに過ごす少女に新人の高橋真悠がふんし、
豊かな自然の中で心温まる交流をはぐくんでいく。

魔女になるための修行を通して語られる一つ一つの言葉が
どれも魅力的で、魔法のようにすんなりと心の中に入り込んでくる。

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ゆったりと心地よい時間の流れる映画でした。

中学生の頃の成長の過程で、もしもこんな体験が出来たなら
なんて素晴らしいことだろうと、主人公の少女がうらやましくなります。

少女まいはその真っ直ぐな感性から、中学を不登校になります。
親からも、扱いにくい子と思われたまいを、おばあちゃんは
全く無条件に彼女のすべてを受け入れてくれます。

その凛とした潔さ、上品なたたずまいのおばあちゃん
(サチ・パーカー)の存在感が見事でした。

彼女が中学生のまいに話しかける言葉は、判りやすくて力強く
曖昧なところは全くないのに、一つ一つ考えさせられます。

このおばあちゃんのしなやかな強さ、包容力、愛情の深さは
彼女の人生そのものであるように見えるのでした。
ですので彼女が発する言葉が魅力的で、とおりいっぺんでなく
教科書のような説教くささがなく、素直に身に沁みるのです。

一方の少女まいを演じた高橋真悠ちゃん。

冒頭ではいかにも頑なな少女の趣であった彼女が
祖母との交流のなかで、心開くさまを見事に演じます。

大好きな祖母のもと、美しい自然の中での毎日の出来事は
新鮮で、驚きに満ちていました。

その感性豊かな表情が素晴らしく、彼女の一喜一憂が
観客に伝わってきてたまらなくなるのでした。

樹々の緑、雨や霧、美味しそうな食事などなど、
とても心地よくて、贅沢な時間を感じる映画でした。

とてもよく出来た映画に思いました。
まいの視線で見ると、ほんわかとした成長物語ですが
おばあちゃんの視線で見て、彼女の人生を省みて
いろいろと想像してみると、また違った切ない映画に思えるのです。










この記事へのコメント

sakura
2008年06月08日 23:53
なかなか映画が一致せず、書き込めません。この映画は券買ったので必ずみます。今日は「幻影師 アイゼンハイム」見てきました。良かったです!
Mr.G
2008年06月09日 00:40
この映画の楽しさは、魔女ことおばあちゃんの森の家での暮らしぶり。初夏に向かう美しい自然の中での生活に、ただあこがれてしまいます。実際は大変なことも多いのでしょうが、やはりうらやましい限りです。
sakura
2008年07月22日 23:25
やっと見てきました。中学生の女の子の独りよがりな潔癖さ。これが良く伝わってきました。ああ、こういう自然の中でスローな生活を送ってみたいと、日々疲れてますから思いましたよ。
Mr.G
2008年07月24日 03:01
sakuraさん、まったく同感ですねえ。
こういう生活、あこがれますね。まあ都会育ちは1、2週間もすれば退屈でしょうがないと思うようになるのでしょうが・・・。

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