映画 「ザ・マジックアワー」

画像



映画 「ザ・マジックアワー」 を観ました。

暗黒界のボスの愛人に手を出した男が、命を助けてもらう代償に
伝説の殺し屋を探し出すコメディー・ドラマ。

『THE 有頂天ホテル』の三谷幸喜が脚本と監督を務め、
映画監督のふりをして無名の俳優を幻の殺し屋に仕立て上げようとする、
しがないギャングの苦肉の策を描く。

撮影と思い込み殺し屋に成り切る俳優に佐藤浩市、
その俳優をだます小ずるい若者に妻夫木聡。
うそと思い込みが巻き起こす感動と爆笑が交互に訪れる、巧みな脚本が光る。

--------------------------------------------------------------------

監督自ら最高傑作と言い切るノンストップコメディーということで
なるほど楽しい作品でした。

緻密にして良く練られた脚本と、豪華な俳優陣が演じる丁々発止のやり取りは
いかにも三谷幸喜ワールドといった、抜群に面白い映画でありました。

しかしTVのCMをはじめとして、あまりに過剰なメディア展開に
私などはいささか食傷気味であるという気がします。

私は映画を見るときは、なるたけ事前情報を入れずにスクリーンに向かいたい
と思うほうで、今作や「少林少女」などもう本編を見なくてもいいや、という
気になって、かえって逆効果ではないかと思ったりするのです。

閑話休題。

とても楽しかったことを前提に、少々私見を述べると
無名の俳優を幻の殺し屋に仕立てる、という一ネタで最後まで押し切ろう
とするにはやはり無理があって、後半では若干失速した感がありました。

そして前作同様、思うのはやはり三谷作品は舞台が似合うということ。
素晴らしいセットも、セットはやはりセットです。

オープンで空が見えるカットはごく僅かで、セットでの場面が続くと息苦しい
と感じてしまうのは、きっと私が三谷ファンではないということなのでしょう。

劇場内で笑い声の絶えない映画でした。

才人で、サービス精神の旺盛な三谷監督には、次作も大いに期待します。









この記事へのコメント

YUTAKA
2008年06月10日 02:35
ここ一週間くらい、フジテレビではこの映画の番宣ばかり。特に公開前日に至っては、朝から晩まで三谷氏がフジテレビの番組に出まくって、もうウンザリでした。「踊る~」の時もそうでしたが、楽屋落ちといいましょうか、関係者の間で異常なまでに盛り上がっている様は逆に興醒めしてしまいますね。私のような捻くれモノは、こうなると意地でも観てやるものか、と決めてしまいました。Mr.Gサンのおっしゃるとおり、観なくても もう十分って感じです。本来「こんな役者がこんなチョイ役で出てたのか!」っていうサプライズが三谷氏の映画の醍醐味の一つでしたが、それも過激な宣伝攻撃ですべて事前にバレバレでしたし。
最近 番組のための番組、映画の為の番組というのが過激になってきて、テレビ上で毎日、映画館で観る宣伝を見せられているようで、嫌気がさしている今日この頃です。これって興行的には そのうち逆効果になっていくような気がするのですが.........。
Mr.G
2008年06月10日 03:03
やっぱりそう思いますよねえ。私もまっさらの状態で見たら、もっと楽しかったよなあと思って見ていましたし、ああこのシーンも流れてたなあと思うことしきりでした。ファンの楽しみを奪っちゃイケマセン。
YUTAKA
2008年06月11日 13:00
この映画と関係ないお話でごめんなさい。先ほど映画評論家の水野はるおさんがお亡くなりになられたという速報がテレビで流れました。残念です。謹んでご冥福をお祈りいたします。
映画評論にとどまらず、ご自身も監督、出演されたり 日本映画界へ多くの貢献をされた方だと思います。淀川さんと並び、子供の頃から「映画の後で必ずお話するオジサン」という印象がありました。
Mr.G
2008年06月12日 01:34
水野晴郎さん、逝かれてしまいましたか。
あのビートルズの”ハードデイズナイト”を”ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!”訳したのが水野さんだったそうですね。謹んでご冥福をお祈りいたします。

この記事へのトラックバック

  • 【映画】ザ・マジックアワー

    Excerpt: ■動機 本編が連想できない予告編に興味 ■感想 これは面白かった ■満足度 ★★★★★★★ まんぞく ■あらすじ 暗黒界の顔役・天塩幸之助(西田敏行)の愛人・高千穂マリ(深津絵里)に.. Weblog: 新!やさぐれ日記 racked: 2008-06-15 12:01
  • 映画『ザ・マジックアワー』

    Excerpt: 早くも興収60億超えとの声も聴こえる『ザ・マジックアワー』を、引越したけど相変わらず近所にある小さな劇場にて。 10:00と12:35の回は満席だったようですが、17:45の回は空いていたので、.. Weblog: 健康への長い道 racked: 2008-06-15 21:17
  • ザ・マジックアワー

    Excerpt: 意識したわけではないけれど、今年に入って『月一邦画』のペースが出来ていて、今月の邦画は『アフタースクール』を観に行きました~^^・だってぇ~三谷幸喜監督の作品は、『THE・食わず嫌い』で未見なんだも~.. Weblog: ★YUKAの気ままな有閑日記★ racked: 2008-06-22 10:14
  • 「 ザ・マジックアワー / The Magic Hour (2008) 」

    Excerpt: 【ザ・マジックアワー】2008年6月7日(土)公開 .. Weblog: MoonDreamWorks★Fc2 racked: 2008-06-22 18:34
  • 映画「ザ・マジックアワー」(2008年、日)

    Excerpt:     ★★★★★  三谷幸喜の監督4作目は、売れない俳優を 本物の殺し屋に仕立て上げるというコメディー。 タイトルの「マジックアワー」とは、 昼と夜の間の、一日で一番撮影に適した瞬間のこと。  港町.. Weblog: 富久亭日乗 racked: 2008-06-23 07:35
  • 「ザ・マジックアワー」 奇跡の瞬間

    Excerpt: 三谷幸喜監督は前作「THE 有頂天ホテル」など、今までも多くの登場人物が絡み合う Weblog: はらやんの映画徒然草 racked: 2008-07-20 23:35
  • ザ・マジックアワー 観てきました。

    Excerpt:  代休2日目はザ・マジックアワーを観てきました。 Weblog: よしなしごと racked: 2008-08-03 05:15
  • 真・映画日記『ザ・マジックアワー』

    Excerpt: JUGEMテーマ:映画 6月7日(土)◆829日目◆ 前の晩は下北沢「クラブQUE」のイベント「LONDON TIMES」でオールナイト。 疲れながらも朝まで歌って踊ってすご.. Weblog: CHEAP THRILL racked: 2008-08-09 17:07
  • ザ・マジックアワー

    Excerpt: 三谷幸喜氏の監督第4作目の作品です。 彼の作品はちょっと食傷ぎみ。 「ラヂオの時間」は好きなんですけれどね。 港町・守加護でクラブ「赤い靴」の支配人を任されている備後登は、 ギャングのボス.. Weblog: 映画、言いたい放題! racked: 2009-01-06 10:59
  • 『ザ・マジックアワー』'08・日

    Excerpt: あらすじ暗黒界の顔役・天塩幸之助(西田敏行)の愛人高千穂マリ(深津絵里)に手を出してしまった手下の備後登(妻夫木聡)は、命の代償に伝説の殺し屋“デラ富樫”を探し出すハメに。期限の5日が迫ってもデラを見.. Weblog: 虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映画 ブログ racked: 2009-04-20 06:38
  • ザ・マジックアワー

    Excerpt: 最後に笑うのは誰だ? Weblog: Addict allcinema おすすめ映画レビュー racked: 2009-10-07 19:27