映画 「百万円と苦虫女」

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映画 「百万円と苦虫女」 を観ました。

蒼井優が『ニライカナイからの手紙』以来、3年ぶりに
主演を務めた、ほろ苦い青春ロードムービー。

ひょんなことから各地を転々とすることになるヒロインの
出会いと別れ、そして不器用な恋を丹念に映し出す。

監督は『赤い文化住宅の初子』のタナダユキ。共演者は森山未來を
はじめ、ピエール瀧や笹野高史ら個性派が脇を固める。

転居を繰り返しながら、少しずつ成長して行く主人公の姿に共感する。

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今をときめく蒼井優ちゃんの主演作です。

約2時間の間、彼女がほぼ出ずっぱりの映画が見られるというだけで
ファンである私などは、十分満足という作品なのでした。

今回の彼女は、不器用で人付き合いの苦手な、
しかし根は生真面目な女の娘といった役どころ。

人と接するときの曖昧な笑顔や、自分と向き合うことすら不得手な
ナイーヴな女性を演じて、相変わらず抜群の存在感を示してくれました。

これだけで十分なのですが、では映画全体を見て
好きな映画かと言われると、ちょっと首を傾げてしまうものでした。

随所にいかにも女性監督らしい、細やかな気配りを
感じさせる演出、視点が見てとれましたが、
テーマの根本のところで、共感しにくいと感じてしまったのでした。

山の村人たちの描き方や、弟のイジメの描写などに
作為的な不自然さを感じてしまいましたが、一番の不満は
郊外の街での主人公と中島(森山未來)とのエピソードのくだり。

二人の恋の物語は、少々強引な感もありましたが
甘酸っぱくも微笑ましく、楽しく見られました。

しかし別れのオチに関しては、作為を通り越して
あまりに不自然で、ストーリーを破綻させてしまったように思います。

これではラストのすれ違いのシーンに、感情移入のしようもありません。


ピエール瀧さんの、田舎の独身中年男の悲哀を
感じさせる演技が絶品でした。

そのピエールさんに声をかけられて、お風呂に顔を半分沈めて
困惑顔の蒼井優ちゃん、ポニョみたいですごく可愛かったです。










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この記事へのコメント

keyakiya
2008年07月24日 15:44
蒼井優さんのかわいさは文句なしですが、物語の展開を意図的に不自然にしているところに疑問符です。
>作為的な不自然さを感じてしまいましたが
ボクもまったく同じ感想です。
>ピエール瀧さんの、田舎の独身中年男の悲哀
まさに絶品ですね。
Mr.G
2008年07月24日 23:27
keyakiyaさん、コメントありがとうございました。
同じような感想をお持ちとのこと、心強い限りです。
ディティールの描写に惹かれるものがありましたが、女性監督ならではの視点に肌が合わないところがあったようにも感じました。
YUTAKA
2008年07月25日 11:19
「ドクターコトー診療所」、そして「ニライカナイからの手紙」と、華奢で繊細なイメージなのになぜか南国の似合う彼女。不思議な魅力があります。作品ごとに確実に演技力をつけてきてますね。将来が楽しみな女優さんです。

そしてピエールさん。ミュージシャン(一応?)でありながら妙な光を放つ超個性派。この人のほうがもっと不思議ですね。3丁目~の時の哀愁たっぷりの氷屋さんの役も印象的でした。電気グルーブのレコーディングでは、いつもスタジオに来てゲームばかりして遊んでるだけなんだそうですが、ブレインである石野卓球氏に言わせると、それでも彼がその場にいないとダメなんだとか。ますます不思議です。エッセンスというより「福の神」的存在か!?
Mr.G
2008年07月26日 00:20
蒼井優ちゃん、良かったですよー。

ピエールさんは「三丁目」では、存在感で勝負みたいな役でしたが、今作では見事な、演技賞ものの芝居をされています。正直ちょっと意外なほどでした。

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