映画 「誰も守ってくれない」

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映画 「誰も守ってくれない」

殺人犯の妹になった少女と、彼女を保護する刑事の
逃避行を通じて日本社会の理不尽さを問う社会派ドラマ。

『踊る大捜査線』シリーズの脚本を手掛けた君塚良一が
脚本と監督を兼ね、過熱するマスコミ報道と容疑者家族の
保護をテーマにした問題作を撮り上げた。

兄の逮捕で世間から糾弾される少女に志田未来、
彼女を守る刑事に佐藤浩市。

手持ちカメラの擬似ドキュメンタリー手法が
非情な社会感情を浮き彫りにし、観る者の心に迫る。
                          (シネマトゥデイ)
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これは見応えのある映画でした。

東宝とフジテレビという黄金(!?)のタッグでしたが、
いたずらな大作指向をせずに、地に足の着いた脚本で
抜群に面白い作品を見せてくれました。

容疑者家族の保護をテーマとした新鮮さ、良く練られた脚本、
小気味の良いテンポの良さは、さすがにドラマ巧者が作った
というべき映画でありました。

ひとつの凶悪な犯罪が引き起こす、家族の転落や崩壊、喪失が
ドキュメンタリータッチで描かれ、その臨場感が圧倒的でした。

ひとたび事が起きると、一斉に群がるマスコミの過剰報道と
それよりも一段とタチの悪い、無責任なネット上の誹謗中傷。

息をつかせぬ展開の、あっという間の2時間でした。

佐藤浩市、松田龍平の刑事のコンビが秀逸でした。

そして志田未来ちゃん。

最近は明るいコミカルな演技を見ることが多かった彼女ですが、
シリアスな芝居もきっちり見せてくれました。

演技巧者の佐藤浩市サンに伍して、見事な表情を見せてくれます。

もとよりややこしいテーマを扱った映画ですので、重く
安易な結論を出してはいないのですが、巧みな構成で
娯楽映画として、観客に満足を与える出来になっていました。


”人を守るってことは、人の痛みを理解するってことだ”
というラストの佐藤浩市サンのセリフが印象的。

主題歌がまた素晴らしかったです。














この記事へのコメント

YUTAKA
2009年01月17日 02:43
主題歌は少年合唱グループ(?)のリベラですよね?美しいハーモニーでした。
以前にもMr.Gサンが書かれていたように思いますが、志田未来ちゃんはなんとなく大器を感じますね。
個人的には松田龍平氏の、狂気を併せ持ったような眼光で刑事役?......というのがとても印象的でした。大好きな役者です。
Mr.G
2009年01月17日 12:27
リベラの歌声が流れると画面の雰囲気が一変しましたね。
実に効果的に挿入されていて印象的でした。

志田未来ちゃん、良かったですねえ。
本当に末恐ろしい女優さんで、次はコメディーが見たいです。

松田龍平氏もその他の俳優さんもそれぞれ好演されていました。
佐藤、松田のあのコンビはまた見てみたいです。
sakura
2009年01月17日 23:00
こんばんは。ここにて失礼します。「君のためなら千回でも」を今日みてきて(地元公共施設で)感動しまくっています。昨年上映を見逃しましたが、みていたら、これが2008年のベストでしょう。原題はThe Kite Runner(凧を追う人)ですが、邦題でこれほどすごく良い題名って!初めてです。
Mr.G
2009年01月18日 00:53
「君のためなら千回でも」良かったですか。
これは未見なんです。ぜひ見てみたいと思います。
確か少年二人の出てくる話でしたね。

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