映画 「ダイアナの選択」

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映画 「ダイアナの選択」

ローラ・カジシュキー原作の小説「春に葬られた光」を
『砂と霧の家』のヴァディム・パールマン監督が映画化した心理劇。

銃乱射事件に巻き込まれた女子高生の過去と現在を交互に見せつつ、
彼女の人生をしっかりと見すえる。

10代の主人公に『アクロス・ザ・ユニバース』の
エヴァン・レイチェル・ウッド。

成長した主人公を『キル・ビル』のユマ・サーマンが演じている。

過去にとらわれた女性の衝撃的な運命の行く末に目を見張る。
                               (シネマトゥデイ)
------------------------------------------------------

これは面白い映画でした。

お金を掛けなくても良い映画は作れる、という見本のような
良い脚本と巧みな編集で見せる90分ぴったりの佳作でした。

派手さは無く、いかにも玄人好みの作品だったでしょうか。

昨今良くあるようなナレーションを多用したりして、
ボーっと見ていても着地点に導いてくれるような映画ではなく、
ひとつのヒントも見逃すまいと画面に対峙するという気持ちで
真剣に見たいという気にさせる映画なのでした。

17歳の主人公ダイアナは反抗的なトラブルメーカー。
(エヴァン・レイチェル・ウッドが実にキレイ。)
その親友のモリーンは性格も夢も対称的な女の娘でした。

彼女らの日常の描写が、目新しさは感じられずとも
実に自然で巧みなので、この時代はこうだったなと見てしまいます。

実はこれは、32歳の大人になったダイアナの回想という形で
過去と現在を交錯させながら語られるのです。

高校で起きた銃乱射事件に巻き込まれ、ただひとり助かったはずの
ダイアナの今の人生と、高校時代の思春期にもがいていたダイアナ。

この映画はこんなダイアナの人生を俯瞰で見せてくれます。

高校生の彼女らのさりげない描写が、後のダイアナの生き方を
巧みに隠喩しているのを見逃せません。

ダイアナの事件のトラウマが、徐々に彼女を破綻させていく
描写の中でのこのエンディング。上手いです。

邦題「ダイアナの選択」もシンプルで分かりやすい
いいタイトルだと思います。



最近見た「パッセンジャーズ」に奇しくも似てしまったようです。
もちろんこちらは謎解きの映画ではありませんが・・・。












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この記事へのコメント

mig
2009年03月06日 10:28
こんにちは♪

わたしもかなり前これを観て気に入ったんですが
昨日また観て来ました☆
あとでネタバレありでまた書こうと思うのですが、、、、

パッセンジャーズにほんと似たような感じですが雲泥の差だと思ってマス(笑)
Mr.G
2009年03月06日 13:06
migさん、コメント&TBありがとうございます。

これは面白かったですねえ。
2度見るとより伏線の貼られ方の巧みさが判るでしょうか。

難を言うとユマ・サーマンとエヴァン・レイチェル・ウッドが
あまり似ていなかったことでしょうか。

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