映画 「インビクタス/負けざる者たち」
映画 「インビクタス/負けざる者たち」
ジョン・カーリン原作のノンフィクション小説を、
クリント・イーストウッド監督が映画化した感動のドラマ。
反アパルトヘイト運動に尽力し、南アフリカ共和国大統領
となったネルソン・マンデラと、同国のラグビー代表チームの
キャプテンとの人種を越えた友情を描く。
主演は『ダークナイト』のモーガン・フリーマンと、
『インフォーマント!』のマット・デイモン。
新旧の名優たちが熱演する実話を基にした物語に胸が震える。
シネマトゥデイ
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ラグビーを扱った映画です。
大のラグビー・ファンの私としては、1995年のW杯の
”南アの奇跡”は、ついこの間の事のように覚えていました。
映画の中にも出てきましたが、この時の予選で日本代表は
オールブラックスと対戦し、17-145で負けました。
観客から失笑の声が漏れましたが、この試合をNHKの生中継で
見ていた私としては、かの強豪チームから2トライを挙げ、
たしか序盤は日本がリードしていたことを想い出します。
このときはTVの前で歓喜したのでした。
そのくらいオールブラックスというチームは強かったのです。
閑話休題。
このところ傑作を連発していて、もう神がかったかのような
イーストウッド監督作品ですから、期待は高鳴ります。
果たして、またまた素晴らしい作品でした。
イーストウッド作品としては単純明快過ぎるのでは、という
意見があるかも知れませんが、もうこの”南アの奇跡”の事実が
感動的な出来事でせので、こういう直球勝負が正解なのです。
それをネルソン・マンデラの視点から描いています。
マンデラ氏はノーベル平和賞も受けた偉大な人ですから、
その人となりを描くエピソードは心を打つものばかりです。
これは余計な小細工は要りません。
得てして弱小チームの覚醒する瞬間やら、過酷な練習などを描くと、
スポ根ものフィクションの安っぽさが出てしまうもの。
そこはイーストウッド監督お見事です。
奇をてらってはいませんが、個々のエピソードの積み上げ方や、
ちょっとした仕掛け、気の利いたセリフ等々、
一朝一夕のものでない、まさに達人の仕事でした。
現実のスコア通りのラグビーの試合の描写も良かったです。
実際のゲームではありえないほど、選手たちに
カメラが寄っていますので、実に見応えがありました。
見ればスカッとする映画ですので万人にオススメします。
若い方はアパルトヘイトや南アフリカについて
ちょっとだけ勉強されてからの方がいいでしょうか。
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