映画 「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」
映画 「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」
1950年代のリバプールを舞台に、厳格な伯母と奔放な実母との間で葛藤する、
ザ・ビートルズに入る前のジョン・レノンの青春を描く伝記ドラマ。
ジョンを演じるのは、『シャンハイ・ナイト』のアーロン・ジョンソン。
ザ・ビートルズの前身バンド、ザ・クオリーメンや、ジョンが影響を受けた
エルヴィス・プレスリーなどのアメリカンロックの貴重な名曲の数々と共に、
二人の母の愛の間で孤独を深める若きジョンの真実の物語がつづられる。
シネマトゥデイ
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若き日のジョン・レノンを描いた映画です。
すごく丁寧に真摯に撮られている作品という印象を受けました。
かなり複雑な家庭環境に育ったジョン・レノンのシニカルな性格のもとは
このあたりの境遇から生まれたものだなと容易に想像が可能でした。
最もジョン・レノンは有名人中の有名人ですから、
妙な解釈を展開させたりすれば、すぐに大ブーイングでしょうけど。
奔放な実の母親と育ての親のミミ叔母さんとの間で葛藤する、
若きジョン・レノンの話は、ジェームス・ディーンの時代の頃の
良く出来た青春映画みたいで、いかにも映画の素材にピッタリでした。
でもファンが見て楽しいのは、やはり音楽の側面部分です。
主役のアーロン・ジョンソンは、あの頃のジョン・レノンにそっくりで
彼が歌い演奏するシーンはワクワクさせてくれました。
アコギをかき鳴らして演奏するロカビリーのナンバーは、コアなファンなら
お馴染みの曲たちで、ジョンの処女作とされる”ハロー・リトル・ガール”を
ポールと一緒の場面で歌うところなどは、なんかシミジミとさせられます。
ちなみにこのポール役の俳優さんは、あの「ラブ・アクチュアリー」に出てた
子役の子だと聞いてビックリしました。
この映画はジョン・レノンがハンブルグへ向かうところで終わりましたが、
ファンとしてはこの続編が是非見たいと思うのでした。
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