映画 「ウォール・ストリート」
映画 「ウォール・ストリート」
『ウォール街』から約23年、オリヴァー・ストーン監督が
21世紀のマネー・ゲームを描く人間ドラマ。
かたや家族のために、一方は復讐のために、元カリスマ投資家
ゴードン・ゲッコーと若く有能な電子取引トレーダーが
繰り広げる駆け引きをスリリングに描き出す。
ゲッコーをマイケル・ダグラスが再び演じ、若手注目株の
シャイア・ラブーフやキャリー・マリガンらが共演。
社会の裏側と人間の深層心理をあぶり出す、
ストーン監督ならではの演出力が見事。
シネマトゥデイ
--------------------------------------------------
もっと硬派、社会派の映画を期待していたので
正直、食い足らなさが残る作品でした。
サブプライムやリーマンショックの本質的な部分を
掘り下げて見せてくれるような映画を
勝手に期待していたのですが、それでは難解に過ぎたり、
絵的に面白くならないのでしょう。
丁々発止のスリリングで高度なマネーゲームというよりは、
映画的に分かりやすい、風説の流布をし合ったりという程度で
どちらかと言えば、人間ドラマが主体の作品でした。
もちろんベテラン、オリヴァー・ストーン監督の演出は
ツボを押さえた手堅いものでしたが、先に公開された
「ソーシャル・ネットワーク」などに比べると、
感覚的には相当に古臭く、凡庸な感じがしてしまいます。
主人公ゲッコーのマイケル・ダグラスの懲りない胡散臭さは
ともかく、シャイア・ラブーフやキャリー・マリガンが
演じる人物に、あまり魅力的な感じを受けませんでした。
なにより大甘な大団円のエンディングはいただけません。
何十年も前のハリウッド映画を見ているような感じがしました。
ウォール・ストリートの映画というよりは、
カリスマ投資家の家族のドラマの映画なのでした。
この記事へのコメント