映画 「メアリー&マックス」

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映画 「メアリー&マックス」

オーストラリアに暮らす少女とニューヨークに住む孤独な中年男性が、
文通を通して20年以上にわたりきずなをはぐくんでいく様子を描いた
クレイアニメーション。

第76回アカデミー賞短編アニメ賞を受賞し、本作で長編デビューを果たす
アダム・エリオット監督が、1日に4秒しか撮影できないコマ撮りの手法で
独自の映像世界を撮り上げた。

声優陣には『リトル・ミス・サンシャイン』のトニ・コレット、
『カポーティ』のフィリップ・シーモア・ホフマンら豪華キャストがそろう。
                               シネマトゥデイ
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クレイアニメの作品です。

クレイは粘土ですから、粘土の人形をひとこまひとこま
ちょっとずつ動かして撮るのがクレイアニメーションです。

アニメという言葉にやっぱり苦手意識のある中年のオヤジには、
期待薄の映画でしたが、これが実に素晴らしい。

大人も楽しめる云々、というのはアニメ映画によくあるコピーですが、
この作品はむしろ大人向けというべき映画でしょう。

冒頭から緻密で奥行きのある見事な映像が映し出されます。

実写と見紛うような、それでいてアニメならではの質感と
セピアとモノクロを使い分けて、赤い色のみを際立たせた映像は
かつて見たことのない美しい映像の世界でした。

ストーリーは共に孤独な少女と中年の男の文通を描いたものです。
まだ電子メールなどない頃のお話でした。

翻訳小説のようにユニークな比喩に富んだ人物描写が続いて、
御世辞にも可愛いとはいえないキャラクターが紹介される序盤こそ
かなり疲れさせられましたが、時間を追うごとに惹きこまれました。

そのユニークなキャラクター達は見た目こそコミカルでしたが、
内容的には相当にブラックでスパイシーで哀しみに満ちています。

特に肥満体で人付き合いが苦手で、紆余曲折の人生を生きる
中年男マックスがメアリーに送る手紙の数々はどれも心に沁みます。

ビターなお話なのに、決して安易な展開に逃げていません。

性別や年齢、国籍も超えた普遍的な人間同士の友情、絆を描いて、
素晴らしく感動的な映画に仕上がっていました。

あのラストには泣かされます。

アニメなんて、っていう人に見て欲しい作品です。




















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