映画 「SHINOBI」

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映画 「SHINOBI」 の試写を新宿厚生年金会館にて。

丁寧に作りこまれている感じが随所に見られ
スケールの大きな美しい画面が魅力でした。

特に風景の美しさ、また主演級の俳優さんたちの衣装の
色彩感が素晴らしく、全くの門外漢ですがとても高価そうな
良い生地を使っているんだろうな なんて思いながら観ていました。

まあ、忍者があんな派手な格好しているワケないだろうとか
時代考証がどう とかはこの際、置いておきましょう。

この作品の下山監督は、CMやMUSIC CLIPなんかのクリエイターだということで
なるほど いかにもと思わせる、テンポ感や色使いを感じました。

ただし、惜しむらくはドラマの要素が希薄であって、ストーリーに
のめり込むことが出来ませんでした。

互いに戦わざるを得ない両家の主将格同士が、運命の恋に落ちるのですが
このあたりをもう少し丹念に描いた方が、感情移入がしやすかったと思えます。

むしろ、色恋を中途半端に描くのであれば、一切排除して
伊賀甲賀の宿命の戦いを、ハードボイルドに徹底して表現して欲しかった
ような気もします。

”人智を超えた能力を身に付けた異型の忍び” たちの戦いぶりは
VFX技術の最も効果的な見せ所でもあり、それなりに楽しめましたが
観客はもう相当にハリウッドの大作等でスレており、少々のことでは
驚かなくなってきているのも事実です。

逆に、朧(仲間由紀恵)が敵を馬で追いかけるシーンにハッとしました。
黒澤明の 「隠し砦の三悪人」 の三船敏郎を、一瞬思い浮かべました。
もっとも三船敏郎は両手で刀を構え、手放しで疾走するというスゴいシーンでしたが・・。

登場する ”忍び” たちはなかなかユニークで良かったのですが
あそこまでアニメチックなキャラにしたのは、どうなのでしょう。
これは好みでしょうが、せっかく実写なのに もう少し 普通っぽくてスゴい
なんて方が、私としては良かったのですが。

一番、普通っぽかった大将格の弦之介(オダギリジョー)。
その最後まで強さの片鱗を見せずに、戦わずして朧に殺られるところに
悲しくて泣けたという人、「あずみ」の美女丸みたいにバンバンいかんかい ボケ!
という人に分かれるのではないでしょうか。

エンドロールの浜崎あゆみは合っていないような気がしましたが・・。




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