映画 「そして、ひと粒のひかり」


映画 「そして、ひと粒のひかり」 の試写を竹橋サイエンスホールにて。

このホールでの試写会の時は、ちょっと早めに行って北の丸公園を
ブラブラするのが、いつもの私のお気に入りのコースです。

今日は園内でやたらと猫と遭遇しました。
ここの猫は、いつも餌をもらっているのか人間を全く警戒しません。
しばし、猫たちとスキンシップで戯れて、いざ試写会へ。

ドキュメンタリー・タッチで主人公らの苦悩や悲惨な状況を描いたもの
というと是枝裕和監督の 「誰も知らない」 を思い出します。
この映画の主人公マリアも、17歳にしてかなり悲惨なことに
なってしまいます。

マリアが麻薬の運び屋(ミュール)の仕事を受けてしまうまでが、映画の前半ですが
このあたりの描写が非常に上手く、彼女の閉塞感が伝わってきます。

あの状況では、ついつい危険な仕事にも手を出してしまうことでしょう。
また、彼女がさほど愛してもいない彼氏の子を妊娠したという設定が実に見事です。

圧巻は、麻薬を体内に飲み込んだ機内でのシーン。
この場面では、画面を見ているだけの私の胃がムカムカしてきました。

マリアは62粒の麻薬を飲み込んでいるのですが、この量がハンパではありません。
一粒がどのぐらいのものかは、是非映画を観てください。
こんなことが南米社会の現実であるという事実が重く感じられます。

空港で税関の職員に呼び止められるあたりは、実にスリリングでした。
マリアが、この仕事はいかに危険かを悟るのは、先輩の運び屋ルーシーの死によってでした。

全編に渡って、主人公マリアを演じたカタリーナ・サンディノ・モレノが美しく、魅力的でした。
多くの賞を受賞したのも頷けます。

ラスト・シーンが良かったです。
生命の尊さを思い、自らの未来を切り開こうとするマリアの第一歩に
声援を送らずにはいられません。

どちらかというと、独立心が強いとはいえなかったマリアの親友、ブランカが
ここで見せる意思的な表情も泣かせてくれます。

映画はほんのちょっぴり、彼女たちの未来が輝くであろうことを予感させてはくれます。
本当にそうなってくれるでしょうか。彼女らの成長をまた観てみたいものです。



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