映画 「ナイロビの蜂」

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映画 「ナイロビの蜂」の試写を新宿明治安田生命ホールにて。

今日の試写はスニーク・プレビューで行われました。
会場で初めて作品の題名が判るスニークの試写会は、過去に何度か行きましたが
やっぱり、ワクワクさせてくれます。

でもどうせスニーク上映ならば、会場のロビーにポスターなど貼らずに
オープニングのタイトルまで内緒にしたままのほうが、楽しい気がします。

映画は「ナイロビの蜂」でした。
アカデミー賞に4部門のノミネート、という映画だけあって面白い映画でした。

作品のテーマは、大手製薬会社の利権をめぐる陰謀に、官僚の癒着といった
もので、これだけではさして目新しさもなく、ありがちな印象を持つことでしょう。

この映画の凄さは、ミステリー仕立てのサスペンスとしてグイグイと観客を惹き付ける上手さと
ラブ・ストーリーとしての圧倒的な完成度が、同時にあるところ。

とにかく見せ方がウマいなあ、と唸ってしまいます。

そして、アフリカの広大な風景。
特に、ケニアのキベラ・スラム街でのロケは圧巻でした。

掘っ立て小屋のような粗末な家屋が延々と連なり、電気もガスも水道もないところで
暮らす多くの貧しい人々、当然満足な医療など受けられる状況にはありません。

ドキュメンタリーを観ているかのような臨場感、緊迫感を感じる演出でした。

そんなところで熱心に救援活動を続ける、若く美しい妻テッサを演じたレイチェル・ワイズ。
冒頭のシーンで、レイフ・ファインズ演じる外交官のジャスティンに鋭く迫る彼女は
少々うっとうしく思いましたが、彼女の献身的な活動家ぶり、勇気と
何より、夫への愛情がリアルに感じられ、彼女の笑顔が胸に沁みました。

もちろん、妻の死をきっかけに、妻の真の姿に踏み込もうとする夫レイフ・ファインズも
とても良いです。哀しさを湛えつつ、彼女のやり残したことを遂げようと奮起するその姿。

随所にインサートされるレイチェル・ワイズの笑顔はキレイで神々しいほどでした。

上映終了後に、深い余韻を感じる映画でした。


絶賛されている方が多い作品ですが、私見をひとつ。

妻レイチェル・ワイズは、夫レイフ・ファインズに協力を仰ぐべきだったと思います。
夫の身の危険を案じてというのは、夫からするとなんとも納得がいかないところです。

ラストの夫レイフ・ファインズの取った行動は、解せません。
もう疲れ切ってしまったということなのでしょうか。
妻の側からすると、許せないと思える行動ではなかったかと思います。







ナイロビの蜂〈上〉

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