映画 「明日の記憶」

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映画 「明日の記憶」 を観ました。

若年性アルツハイマー病を患い不安にかられる男と
彼を必死に支えようとする妻の姿を描いた感動作です。

若年性アルツハイマー病といえば、去年の韓国映画
「私の頭の中の消しゴム」を想い出します。
こちらも悲しい映画でしたが、主演が美男美女のカップルであって
ファンタジーの要素を多分に含んだ作りで、スクリーンの上のお話だと
割り切ることも出来ました。

今日の映画の主人公、渡辺謙扮する佐伯は49歳(私と同じだ)。
働き盛りでバリバリ仕事をこなすが、そのために家庭を顧みないこともままあった様子。

まあ、どこにでもいる夫婦といえるでしょう。
その夫がアルツハイマー病を宣告されてしまう。

高齢化社会の現代において、認知症やアルツハイマーという言葉は
私たちにとって、非常に身近なものとなっています。

近親者のなかに介護を必要とされる方がおられる方
あるいは介護に関する仕事を実際にされている方など、きっと多いことでしょう。

この映画で描かれていることは、とても現実的でリアルなものとして
私たちに提示されました。

渡辺謙さんの演技はさすがというべきでしょう。
特筆すべきは、その妻・枝実子を演じられた樋口可南子さん。

単に献身的なんて言葉を遥かに超えて、夫の痛みを共有しようとする
妻の覚悟、その静かな強さ、美しさを、抑えた演技で表現してくれました。
独り身の私には、その姿は神々しいとさえ思えるものでした。

随所に泣かせどころがあり、涙腺の弱い方などひとたまりもないことでしょう。

ただし細部まで作りこんであるように思える反面、娘夫婦の存在が
結婚式のエピソード以外に、生きていないように思えました。
坂口憲二クンなどは、もったいないなあと思います。

映画が進むにつれ、当然のように病状が悪化していきます。
観ているにも辛いのですが、暗い悲しいだけではなく
主人公もその妻も、懸命に病気と戦っていることが描かれ
それが観客に伝わってきて、何故か勇気をもらっている様な気にさせてくれました。

奥多摩と言う設定の、吊り橋を二人が渡るラストシーンが印象的でした。
そのわずか前の再会のシーンでは、ついに夫は妻を理解し得なくなっているのでした。
夫婦は新たな段階へ戦いを挑むため、橋を渡るかのようでした。


劇中唐突に思えたほどに、懐かしい洋楽2曲が挿入されていました。
スリー・ドッグ・ナイトの「喜びの世界」とショッキング・ブルーの「悲しき鉄道員」。
いずれも私の世代では、知らぬ者のいない大ヒット曲ですが
前者は多少は頷けるものの、後者は?と思いました。これはどういう意味があったのでしょうか。






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