映画 「ただ、君を愛してる」

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映画 「ただ、君を愛してる」 を観ました。

これは東映らしからぬ(といっては失礼か)爽やかで素敵な恋愛映画でした。

こういった直球勝負の純愛路線は、最近では韓国映画のおハコに
なっていましたが、日本映画も負けじと撮ってくれました。

リアリティーを追求するような映画だけが、映画ではないのは言わずもがなですが
この「ただ、君を愛してる」という映画は、現実感は全く乏しくも
綺麗な風景と、微笑ましくも哀しい恋の行方を描いた秀作で
それを見守る観客の私たちは、なんと心地よく幸福な時間を与えられたことでしょうか。

ありえないほどに鈍感で、生臭いところもなく、欲望にギラつくこともない
全く現代の若者とは、対極にあるかのような主人公玉木宏。

これでいいのです。映画なんですから。
こんなヤツありえない、というのは百も承知で観ているのです。

それにしても宮崎あおいちゃん、凄いです。
「NANA」 の天真爛漫でちょっと天然とも違う、「初恋」の一途で頑なな少女とも違う
喜怒哀楽を素直に表情に表す、天使のような少女を演じてくれました。

彼女の一挙手一投足が可愛くてたまりません。
彼女のセリフは、ひとつひとつがよく練られていて、可笑しくて、哀しくて
中年のオヤジの私の胸にも、キュンときてしまうのでした。

恋する男の家に同棲というか下宿というか、一緒に暮らすことになっても
男は自分に手を出そうともせず、同級生の美人女子学生に心を寄せています。
彼女が日々どんなに切ない気持ちで過ごしていたかは、鈍感な私でも容易に想像できます。

メガネのちょっと変わった少女も、メガネを外してハッとさせる場面も
宮崎あおいという女優さんの演技の魅力に
まるで赤子の手をひねるかのように、あっさりと降参でした。

終わってみれば、このヒロインは彼女以外に考えられないと思うほどでした。

黒木メイサの役どころがもう少し練られて、立っていたら傑作だったでしょう。

”恋をしたら死んじゃう病気”なんて表現、よく思いつくものですね。






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