映画 「フィクサー」

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映画 「フィクサー」 を観ました。

弁護士事務所に所属し、裏で暗躍するもみ消し屋
“フィクサー”の苦悩と焦燥を描きながら、ある大企業の
集団訴訟をめぐる陰謀劇に迫る社会派サスペンス。

主人公の“フィクサー”こと、マイケル・クレイトンを
演じるのはジョージ・クルーニー。
『ボーン・アイデンティティー』の脚本家トニー・ギルロイが
初監督に挑み、アカデミー賞7部門にノミネートされる。

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観る前にタイトルからイメージされた、ジョージ・クルーニーが
丁々発止の活躍を見せて、格好よく収まる社会派エンターテイメント
と思いきや、かなり地味で渋い作品でした。

アクションなどほとんど無く、主人公を始め登場人物のすべてが
生身の人間であって、それぞれに苦悩して生きています。

決してこういう映画は嫌いではなく、それぞれの抱えるドラマは
非常に丹念にリアルに描かれていて、見応えがありました。

しかしもともとスッキリした話ではない上に、わざと難解に
しているような編集がなされているのは、気になりました。

ストーリーの核心部分を冒頭に持ってきて、観客は意味不明なまま
展開されるお話を、観客は必死に見続けることになるのです。

もちろん後半になって、ああこういうことだったのか、と判る仕組みですが
最近はこういった演出手法をよく見かけますが、どうなのでしょうか。

特にこの映画の場合には、効果的には思えませんでした。

見終わってスカッとする、娯楽作品ではありませんでしたが、
人間の弱さや闇の部分、葛藤を描いて興味深く見られました。

その分、ヒーローとかは不在ですので、企業の巨悪を暴く社会派モノと
いう点では、凡庸で面白みに欠けるのです。

この映画の主人公にジョージ・クルーニーは色男過ぎたでしょうか。
でも彼でなくては、ホントに地味な映画になってしまったでしょう。

彼が人間性を取り戻すきっかけとなる、重要な場面がありました。
丘の上に佇む三頭のサラブレッドに惹かれ、車を降りるシーン。
この馬たちを美しい、と思わなければこの場面は意味不明となるでしょう。

万人向けとは言えないでしょうが、私は好きです、この映画。







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