映画 「ラブリーボーン」

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映画 「ラブリーボーン」

14歳で殺されてしまった少女が、残された家族や友人たちが
立ち直っていく姿を天国から見守り続けるファンタジックな感動ドラマ。

全世界30か国以上で 1,000万部以上を売り上げた原作を、
スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮、『ロード・オブ・ザ・リング』
のピーター・ジャクソンが監督という豪華布陣で映像化。

主人公の少女役は、『つぐない』のシアーシャ・ローナン。
前代未聞の物語設定と、少女が起こす奇跡に注目。
                               シネマトゥデイ
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これは不思議な映画でした。

冒頭わずか5分か10分で殺されてしまう少女の目線で語られる物語、
という実にユニークな設定の作品なのでした。

少女は残された家族の悲しむ姿だけでなく、
すぐ近くに、のうのうと暮らす犯人をも見つめます。

最初の設定もユニークならば、その後の展開も
実に意外性のある不思議な方向に進みます。

ストーリーの展開もそうなのですが、この少女の家族の
心情の変化も理解出来るようで、ちょっと不思議なのです。

この先の読めない物語を、私は大変興味深く見ましたが、
ベタ好きで収まるところに収まる、というお話の好きな日本人には
肩透かしを食うようで、正直評価が分かれるところでしょう。

そもそもこの作品は、美少女のスピリチュアル・ラブファンタジーと
連続少女猟奇殺人、犯人は向かいに住む男だった、とかいう2本の映画を
1本に同居させたような、どこか無理を感じるところがあるのです。

しかも最終的に事件は解決しないまま、少女の死体は発見されることなく
犯人は偶発的な事故であっさりと命を落すのです。

この作品を評価せず、居心地の悪さを感じた方が
その理由として挙げるのはこのあたりでしょうか。

サスペンスとファンタジーの同居する、奇妙な新感覚と意外性、
これこそがこの映画のポイントなのだと思います。

例えば、少女の妹が犯人が出かけた隙にその家に忍び込み、
やっとの思いで見つけた証拠を家に持ち帰るシーン。

真っ先に父親に証拠のノートを差し出そうとするところ、
彼女は家に戻った母親と父親のキスを見てその手を引っ込める。

この場面、彼女が本当に望んだものは何かを考えさせられます。

あるいは、主人公の少女が最終的に自分の死を受け入れて
天国へと向かうと思いきや、最後に彼女がやり残したこととは
犯人への復讐とかでもなんでもなく、
それは14歳の普通の少女ならではのことでした。

このシーンは、私も想像を裏切られた場面でしたが、
ああ、そうなのかなと後で思って切なく感じたシーンでした。

この場面もそうでしたが、主人公の少女役シアーシャ・ローナンが
本当に可愛くて、14歳の等身大の少女を演じて絶品でした。

また現世と天国の狭間の死後の世界の幻想的で美しい世界の描写は
さすがにスピルバーグとピーター・ジャクソン、見応えがありました。


この映画、観る人によりいろいろと感じ方の変わる作品です。

友人などと一緒に見て、あれこれと話しあうのも楽しいでしょう。

















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