映画 「告白」

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映画 「告白」

2009年本屋大賞に輝いた湊かなえの同名ベストセラー小説を原作に、
教え子にまな娘を殺された中学校教師の復讐を描くミステリー。

『嫌われ松子の一生』の中島哲也監督がメガホンを取り、
事件にかかわった関係者たちの告白によって真相が
明らかになっていく緊張感あふれるドラマを作り上げた。

『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』の松たか子がヒロインの
狂気を体現するほか、『キラー・ヴァージンロード』の木村佳乃、
『重力ピエロ』の岡田将生らが共演する。
                               シネマトゥデイ
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完成度の高い作品でした。

冒頭から引き込まれ、あっという間のエンディングでした。

中島監督の演出の巧さを改めて思い知らされます。

今回はいつもながらのポップでカラフルな映像から、
モノトーンを思わせる陰影のあるダークな映像が印象的でした。

教え子の中学生に娘を殺された女教師の復讐劇という、
非常にエキセントリックな内容の原作の映画化でした。

そのストーリーの語り口の巧みさ、緩急の付け方、
暴発する狂気と抑制された感情の表現の対比など、
どれもが見事に思いました。

まさにスピーディーで濃密な106分を堪能できました。

この映画をどう受け止めればいいのでしょうか。

この映画に出てくる中学生は、モンスターのように私には見えます。

そのモンスターを作り出したのは、この映画の木村佳乃のような
家族であり家庭であるのですが、その愛情の深さは松たか子も同じかも。

この作品から少年法やらイジメや教育問題、あるいは倫理やモラル、贖罪、
命の尊さを問うというのは、実は当たらないような気がしました。

少年A、Bともにその性格形成の過程は巧みに描写されていましたが、
やはり現実的には無理があって、若干説得力に欠けるように私には感じました。

しかしこの作品の見るべきはそこのところにではなく、
この映画の素晴らしさは全く損なわれるものではありません。

私はこの映画、甘やかされつけ上がった未熟な少年たちの傲慢さに対して、
ついに大人が本気でキレて、信念と覚悟を持って徹底した復讐に立ち上がるという、
シリアス風味のサスペンス・ホラー・エンターテイメントとして見るのが
正解かなというふうに個人的には思ったのでした。

そういう意味では痛快な作品でもありました。

まあ、優れた映画は得てしてそうなように、この作品も様々な見方が可能ですし、
深読みすることによって、他人とは違う感想を持つこともあるでしょう。

何が本当で、誰が真実を言っているのか改めて見直すのもいいでしょう。

見事な作品でした。是非映画館に足を運んでもらいたい映画です。

松たか子さんの鬼気迫る演技は必見に思います。




















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