映画 「十三人の刺客」

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映画 「十三人の刺客」

時代劇映画の名作との呼び声も高い1963年公開の工藤栄一監督の
『十三人の刺客』を、約半世紀の時を経て現代風に再構築した
時代劇エンターテインメント巨編。

日本を代表するヒットメーカーの三池崇史監督がメガホンを取り、
江戸幕府史上最悪の暴君を暗殺するため、13人の刺客たちが
命を懸けた一世一代の戦いを挑む。

主演の役所広司を筆頭に、稲垣吾郎、松方弘樹、市村正親、
松本幸四郎ら豪華キャストの共演も見逃せない。
                               シネマトゥデイ
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評判通りの面白い映画でした。

私は工藤栄一監督のオリジナル版を学生時代に見ていました。
細部は忘れましたが、抜群に面白かったのを憶えています。

本作の監督は三池崇史。

すごく楽しみでしたが期待通り、三池監督らしいキレがあって、
かつエネルギッシュでスピードとパワーに溢れた作品でした。

名作のリメイクというのは厳しい評価になりがちなのですが、
この映画は三池監督のカラーに合っていたように思えます。

先日観た「桜田門外の変」と、暴君の暗殺という点では、
そのストーリーは似ていますが、全く対照的なタイプの映画です。

史実に則った、歴史の教科書を紐解くような「桜田門外の変」と
エンタメに徹した本作を比べるのはナンセンスに思います。

まあ、どっちが面白いかといえば断然勢いのある本作でしょう。

三池監督の演出はいつもパワーがあって、サービス過剰ともいえるほどですが
本作はこれでもエロさ、グロさを若干押さえたかなと感じました。

メンバーを集める前半部、暴君松平斉韶の極悪さを描く部分もソツがなく、
後半の怒涛の決闘シーンになだれ込みます。

非常にシンプルな展開で一気呵成に見せてくれました。

今回、あるシーンで忘れていたオリジナルの記憶が蘇りました。
それは山田孝之と吹石一恵の別れのシーンでの山田孝之のセリフ。

”帰りが遅くなったらお盆に帰る。迎え火を焚いて待っててくれ”

この名セリフ、彼が口にする前にハッキリと脳裏に浮かんだのでした。

役者陣の中では松方弘樹、伊原剛志さんが強そうでした。
特に松方さんの殺陣は流石の一言、腰がすわっていて見事な動きでした。

暴君斉韶を演じた稲垣吾郎氏の、粘着質で何を考えているのか分からない
極悪非道ぶりが新鮮でした。

それぞれに個性的な、十三人の刺客たちもとても良かったです。

しかし欲を言えば、一人また一人と殺られるのを見て
観客が感情移入が出来るほどにキャラを掘り下げられるのは
やはり七人ぐらいが限度なのだなと思ってしまうのでした。


















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